佐々木監督、なでしこ“続投”正式決定

 日本サッカー協会は11日、大阪市内で理事会を行い、日本女子代表なでしこジャパン)の佐々木則夫監督(53)およびコーチングスタッフの契約を変更。これまでの12年1月31日までの契約から、ロンドン五輪が終了する12年9月30日までになった。女子W杯優勝と、ロンドン五輪アジア予選突破など、その手腕を評価。改めて同五輪も佐々木体制で臨むことを確認した。

 再び世界一へ、なでしこジャパンロンドン五輪も佐々木監督体制で臨むことが正式に決まった。これまでの契約期間は12年1月31日まで。これを12年9月30日までに延長した。田嶋副会長は「五輪予選を通過し、もちろん五輪に合わせて変更しました」と話した。

 その手腕への評価は高い。「世界チャンピオンになり、アジア予選でも厳しい戦いを勝ち抜いた。それを評価しました」と田嶋副会長。「ほかのスタッフも含めての契約更新しました」と“チーム則夫”がそのまま五輪を戦う。

 “続投”は既定路線だった。五輪出場を決めた翌日、上田女子委員長は「もちろん次もと考えている。続投要請?当然でしょう」と話していた。佐々木監督自身は、五輪出場を逃したら、辞任する思いだった。

 「進退をかけるつもりで臨んでいた。もし五輪の出場権を逃していたら、この後、もう一度五輪出場に向けてチームをつくるパワーがあったのかなとも思いますしね」

 結果を出さなければ、その座は失われる。背水の陣。厳しい戦いを乗り越えたものにだけ与えられる、次への挑戦権。新たな目標へ向かう準備は整った。

 「五輪での目標?まだまだ日本のサッカーを見せないとという思いがある。また世界一になって、みなさんに喜んでもらえるようにやらないと」。五輪出場を決めて誓った世界大会連覇。偉業へ向けて、なでしこたちとともに再び走り出す。