F1インドGPが開幕も、犬の侵入でいきなり赤旗が出る波乱

2011年F1第17戦インドGPは現地時間28日、首都ニューデリー近郊のブッダ国際サーキットで幕を明け、1回目のフリー走行マクラーレンルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。

 初日を迎えたブッダ国際サーキットの天候は曇り。気温25度、路面温度は29度。路面コンディションはドライながらコースは非常にダスティで、サーキット全体もスモークがかかった状態の中で1回目のフリー走行は行われた。

 このインドでは、地元ドライバーのナレイン・カーティケヤンがHRTから出走。チーム・ロータスも同じインド人のカルン・チャンドックが金曜限定ながらステアリングを握った。ピレリは、今回のグランプリにシルバーのハードタイヤとイエローのソフトタイヤを持ち込んでいる。

 セッションは開始直後に、コース上に犬が侵入するという珍しいハプニングが起きていきなりの赤旗中断。セッションを通してもターン6、7の連続コーナーでコースオフするマシンが相次ぐなど慌ただしく進んでいった。

 そうしたなか、フェラーリは、セッション半ばにフェルナンド・アロンソのマシンにトラブルが発生し、コース上にストップ、わずか4周で走行を切り上げると、終盤にはフェリペ・マッサのマシンもバイブレーションからフロントウイングが路面と干渉する一幕も見られるなど順調なスタートとはならなかった。

 ほかにも、トロロッソのハイミ・アルグエルスアリがセッション終盤にターン9の立ち上がりでクラッシュしたほか、ウイリアムズのパストール・マルドナドエンジンブローに見舞われた。

 そうしたなかトップにつけたのは、チェッカー間際に1分26秒836を記録したハミルトンで、レッドブルセバスチャン・ベッテルとマーク・ウエーバーが2、3番手で続いた。ザウバー小林可夢偉は29周を走り1分29秒355で10番手とまずまずのスタートをきっている。

F1第17戦インドGP フリー走行1回目
1 L.ハミルトン マクラーレン 1'26"836
2 S.ベッテル レッドブル 1'27"416
3 M.ウエーバー レッドブル 1'27"428
4 J.バトン マクラーレン 1'28"394
5 M.シューマッハー メルセデス 1'28"531
6 N.ロズベルグ メルセデス 1'28"542
7 F.マッサ フェラーリ 1'28"644
8 A.スーティル フォース・インディア 1'28"705
9 S.ブエミ トロロッソ 1'29"219
10 小林可夢偉 ザウバー 1'29"355
11 P.ディ・レスタ フォース・インディア 1'29"700
12 V.ペトロフ ルノー 1'29"705
13 B.セナ ルノー 1'29"799
14 S.ペレス ザウバー 1'30"132
15 R.バリチェロ ウイリアムズ 1'30"367
16 J.アルグエルスアリ トロロッソ 1'30"566
17 P.マルドナド ウイリアムズ 1'30"669
18 J.トゥルーリ ロータス 1'30"818
19 K.チャンドック ロータス 1'32"487
20 T.グロック ヴァージン 1'32"771
21 N.カーティケヤン HRT 1'33"928
22 D.リカルド HRT 1'34"113
23 J.ダンブロジオ ヴァージン 1'35"796
24 F.アロンソ フェラーリ 1'35"899