ソフトバンクの秋山監督に正力賞 8年ぶり日本一の采配を評価

プロ野球の発展に貢献した選手や監督に贈られる第35回「正力松太郎賞」の選考委員会が22日、東京都内で開かれ、ソフトバンク秋山幸二監督(49)が選ばれた。秋山監督は西武の選手時代の91年にも正力賞を贈られており、選手と監督でのダブル受賞は現在の選考委員の王貞治氏(ソフトバンク球団会長)以来2人目となった。

 他の選考委員は杉下茂中西太山本浩二(以上野球解説者)、田口雅雄(野球ジャーナリスト)の4氏。この日の選考委員会では他の選手らの名も話題に上がったが、日本シリーズ第7戦まで戦ってチーム8年ぶりの日本一を決め、野球界を最後まで盛り上げた点や、交流戦を含めてセ・パ11球団にすべて勝ち越した采配(さいはい)などが評価され、満場一致で秋山監督の受賞が決まった。

 座長を務めた王氏は、「今まで(チームが)乗り越えられなかったクライマックスシリーズを戦い抜くなど、要所要所で采配にきらりと光るところが見えた」と選考理由を語った。