長友、ダービー初出場で勝利 ミランを沈めて6連勝

15日に行われたセリエA第18節、ミランインテルミラノダービーは、1−0でアウェーのインテルが勝利を収めた。

ミランは守備ラインにアバーテネスタが復帰。攻撃では前節に続いてトップ下にエマヌエルソンが入り、イブラヒモビッチのパートナーはパトとなった。対するインテルは、前節パルマ戦と同じスタメン。スナイデルはベンチスタートとなり、ミリートパッツィーニが2トップを組んだ。長友佑都ミラノダービーで初先発し、フル出場を果たしている。

最初にスタジアムが沸いたのは5分。インテルがFKのチャンスから、チアゴ・モッタのヘディングでネットを揺らす。だが、これはオフサイドで得点にはならなかった。

逆にミランは11分、ボアテングの長距離ボレーシュートがエマエルソンを経由してパトに渡り、決定機となったが、シュートはバーの上へ消える。20分にはCKにフリーのボアテングがダイレクトで合わせるが、これも枠をとらえなかった。

ダービーにふさわしい一進一退の緊迫した展開で進む試合は、前半終盤に大きな見せ場を迎える。まずはインテル。演出したのは長友だった。40分、左サイドでアバーテとの1対1からクロスを上げると、ボールは中央でフリーのアルバレスの元へ。だが、ノチェリーノの寄せが効いたのか、アルバレスはシュートをGKアッビアーティの正面へ蹴ってしまう。

続いてミランにビッグチャンス。パトの折り返しをファン・ボメルペナルティーエリア外からダイレクトで合わせると、ボールはクロスバーを直撃。こぼれ球をエマヌエルソンが直接シュートに持ち込むが、今度はGKジュリオ・セーザルに阻まれた。

スコアレスで迎えた後半、インテルは立ち上がりにミランに押し込まれたものの、54分に待望の先制点を奪うことに成功する。

中盤でサネッティがドリブル突破を図り、左サイドへパスを出すと、アバーテのカットミスでボールはミリートの元へ。フリーのミリートがそのまま左足のシュートを流し込んだ。61分には、長友がドリブルからのロングシュートでCKを奪取し、見せ場をつくる。

ビハインドを背負うアッレグリ監督は、63分にロビーニョをトップ下に投入。エマヌエルソンを左サイドバックに下げて打開を図る。対するラニエリ監督はアルバレスを下げてキヴを起用。長友を1列上げて守備を強化した。

すると長友は72分、ボックス内でボールを受けると、DFをかわしてシュートに持ち込むが、これはアッビアーティの正面に飛んでしまった。インテルは76分にミリートを下げてスナイデルを投入。1点のリードをコントロールしにかかる。

追い込まれて前がかりになるミランは、80分にセードルフも投入すると、直後にそのセードルフのミドルがJ・セーザルを襲う。さらにアッレグリ監督がエル・シャーラウィも送り込むと、ロビーニョがそのエル・シャーラウィとのワンツーで決定機を迎えたが、シュートはまたもJ・セーザルに阻まれた。

インテルは懸命の守備で失点を許さず、そのまま逃げ切りに成功。6連勝でミランとの勝ち点差を5に縮めた。首位ユヴェントスとの差も6に縮まっている。一方、ミランはこの日引き分けたユヴェントスに勝ち点1差の2位に転落した。