自動車レース＝ウェルドン事故死、レースの安全性に疑問の声

　［ラスベガス（米ネバダ州）　１８日　ロイター］　米ネバダ州ラスベガスで１６日に行われた自動車のインディカー・シリーズ最終戦で１５台が絡む事故が発生し、世界３大レースの１つであるインディ５００で２回の優勝経験を持つ英国人ドライバーのダン・ウェルドン（３３）が死亡したことを受け、レースの安全性を問う声が上がっている。

ドライバーからは、傾斜のきつい１周１．５マイル（約２．４キロ）のオーバルコースでのレース開催を疑問視する声が噴出。同コースでは過去１１年間、インディカーのレースは開催されていなかった。

　また、３４台もの車を出走させ、中には高速での２００周に及ぶデッドヒートには不慣れな、経験の浅いドライバーがいたことも指摘されている。

　ウェルドン事故死のショックは、各方面に波及。サッカーのイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニー、米プロバスケットボール協会（ＮＢＡ）ヒートのレブロン・ジェームズ、自動車レースＦ１のドライバー、ルイス・ハミルトンらが「ツイッター」で哀悼の意を表明している。