<ヤクルト>青木宣親が大リーグ移籍を申し入れ 入札制度で

ヤクルトの衣笠剛球団社長は8日、青木宣親外野手(29)から、今オフにポスティングシステム(入札制度)を利用しての米大リーグ移籍の申し入れがあったことを明らかにした。衣笠社長は「前向きに考えてあげたい」と認める意向で、青木の大リーグ挑戦が濃厚になった。球団は10日にも結論を出す。

衣笠社長によると、青木とは7日夜に東京都内で会談。「大学時代から大リーグに行きたい夢を持っていた。実現したい」と強い口調で申し入れがあったという。衣笠社長は「本人の強い希望や貢献度は認識している」と話し、堀澄也オーナーや小川淳司監督らの意見を集約して最終的に決定するとした。

 青木は06年オフの契約更改交渉で、入札制度による将来のメジャー移籍の希望を球団に伝えた。球団はこれまで認めてこなかったが、今年6月に就任した衣笠社長は話し合いに応じる姿勢を示していた。青木が海外移籍可能なフリーエージェント(FA)資格を取得するのは最短で13年。

 青木は早大から04年にドラフト4巡目で入団。05、07、10年の3度首位打者に輝き、05、10年の2度にわたって年間200安打以上を記録。昨季まで6年連続で打率3割以上をマークした。【立松敏幸】