バナナやラーメンなど嗜好品扱いで没収に

 【平壌14日】サッカー日本代表は15日のブラジルW杯アジア3次予選第5戦の北朝鮮戦(平壌)出場のため、合宿地の北京から平壌国際空港に到着した。空港では入国審査に何と4時間を要し、選手たちは疲労困憊(こんぱい)。89年以来22年ぶりとなる北朝鮮での試合は、いきなり厳しいアウェーの洗礼を浴びせられて迎えることになったが、うっぷんはピッチで晴らす。

 現役時代に日本代表の一員として今回のチームでただ1人、北朝鮮入国歴がある日本協会・原博実技術委員長は「自分の時は期間が長く、メーデーか何かのイベントにも参加させられた。今回はそういうイベントはないと思う」と話した。小倉純二会長は「米やしょうゆ、パスタとか持ち込めればいいけど」と食材の扱いを心配していたが、バナナ、ガム、袋入りラーメンが嗜好(しこう)品と判断されて止められた。