ミラノ・ダービーでフル出場の長友「“日本人の侍らしく”ぐらいの感じでやった」

イタリア・セリエAが15日に行われ、アウエーでミランとの“ミラノ・ダービー”に臨んだインテルは1−0で勝利した。長友佑都は左サイドバックとして先発し、後半途中からは左MFでプレー。攻撃面でもチャンスを演出するなど、フル出場して勝利に貢献した。インテルは6連勝を飾っている。
 以下は、試合後の長友のコメント。

「(日本人として初めてミラノ・ダービーに出場した感想は?)意外に、思ったより冷静に試合に入れて、いろいろな経験をさせてもらってるな、成長したというのがあった。今日も冷静にプレーできたということに、自分個人として成長したなと感じます。今日は素晴らしい選手たちが前にいるんで、前半はやっぱり向こうがホームなんで、ガンガン攻めてくるなと僕らも思っていたんで、しっかり(失点を)0に抑えて、後半勝負しようと話していました。

(後半途中からサイドハーフでプレーしたが、その可能性は事前に言われていたか?)全然言われてなかったし、練習でも全然してなかったんでびっくりしたけど、冷静に対応できたし、監督にもそこで使ってもらえるというのは、信頼されているんじゃないかと感じます。

 積極的にやってやると思って入っていたし、やっていた。恐れず勇気を持って、“日本人の侍らしく”ではないけど、そのぐらいの感じでやっていました。(ダービー戦デビュー、自己評価は?)何点かはつけられないし、僕は自分自身に満足できないんで。でも個人としても良くなってきている。今日、歴史的なダービーに出て、勝てたということで、こう歴史に名を残すというのは、これまでサッカー界に携わってくださった人たちであったり、先輩たちのおかげで、僕はピッチに立てているので、そういう人たちに感謝の気持ちを持って、もっともっと僕が引っ張っていくんだというぐらいの気持ちを持ってやっていきたいです。

(ミラノ・ダービーは日本で思っていたものとは違った印象か?)日本にいたころはもちろん、こっちに来て、こんなにすごく世界中が注目するものであることを感じて……町もサポーターも全然(雰囲気が)違ってくるし、チーム内の雰囲気も全然違う。試合前のロッカールームもみんなピリピリ、緊張感が溢れる感じ。こういう経験ができるのも、選手としてすごく大きいことで、これをつなげていきたいです」