U―23代表・比嘉が結婚 お相手は中学から交際の元ナース

 ロンドン五輪を目指すU―23日本代表のレギュラー左サイドバック、DF比嘉祐介(22)=流通経大=が結婚したことが14日、明らかになった。お相手は元看護師の夏希さん(23)=旧姓・相原=。横浜M入団が決まっている野性派DFは中学時代から交際を続け、昨年11月16日に茨城・竜ケ崎市役所に婚姻届を提出していた。同代表はグアム合宿(15〜22日)に向け、千葉県内のホテルに集合した。

 堅守を誇る左サイドバックは、身持ちも堅かった。比嘉は、夏希さんとは沖縄・名護市の大宮中時代からの付き合い。千葉・流通経大柏高に進学した際は遠距離恋愛だったが、流通経大進学後は夏希さんが学校に近い龍ケ崎市内の病院に看護師として勤務。プロ入りを待って結婚することを約束し、愛を育んできた。

 比嘉は、関塚ジャパンの初陣となった2010年11月のアジア大会(中国)から左サイドバックで活躍。対人能力やフィジカルの強さで守備力を期待する関塚監督の厚い信頼を得ている。シュツットガルトに移籍した元日本代表DF酒井高徳とポジション争いをしながらも定位置を守っている逸材。明るく奔放なキャラクターで、代表に初招集の選手がいると、まず比嘉と宿舎で同部屋になるなど、ムードメーカーとしても欠かせない。

 入籍は、磐田との争奪戦の末に横浜M入りを決めた後の昨年11月16日。五輪最終予選・バーレーン戦に向けた中東遠征出発前日、2人で龍ケ崎市役所に婚姻届を提出した。新居はすでに横浜市内に決定。夏希さんは仕事をやめており、今後は家庭で比嘉の選手生活を全力でサポートすることになる。比嘉は15日に横浜Mの新入団選手発表会見に出席するため、同日夜に遅れてグアム入りする予定だ。

 流通経大の同僚でU―23代表主将のMF山村も今年1月1日に女優の三村恭代と元日入籍。学生離れした活躍を見せてきた2人は、図らずもともに所帯を持ってプロ入りすることを決断した。家庭の充実を、佳境にさしかかった五輪予選、そしてプロ1年目からの活躍につなげる。

 ◆比嘉 祐介(ひが・ゆうすけ)1989年5月15日、沖縄・名護市生まれ。22歳。DF。名護・大宮中から流通経大柏高に進学し、2008年に流通経大に進学。10年アジア大会からU―21代表に選出された。11年のユニバーシアード(中国)優勝メンバー。右利き。今季から横浜Mに入団。169センチ、68キロ。血液型AB。