前田、テスト落ちた!ウエストハム移籍消滅で残留…磐田

イングランド2部・ウエストハムのトライアウト(入団テスト)に参加していた日本代表FW前田遼一(30)=磐田=が、今オフの移籍が消滅して磐田に残留することが14日、明らかになった。

 前田は昨年12月初旬に同クラブからトライアウト参加要請を受けた。年明けの9日に渡英し、メディカルチェックなどをこなした後、3日間練習に参加。アラダイス監督は「実績ある選手だし、能力は分かっている」と一定の評価を下したが、「すぐチームにフィットできるかが獲得のカギになる」とも話した。プレミア特有のフィジカルを前面に押し出すスタイルへの適応に加え、昨年10月に30歳を迎えた年齢がネックになったとみられる。

 前田は15日に現地を出発し、16日に帰国する予定。磐田への合流はそれ以降になる。「年齢的にも最後の挑戦になる。海外移籍は常に憧れだったし、悔いを残さないようにできることはすべてしたい」と話していたザック・ジャパンのエースにとっては残念な結果に終わったが、6月からはブラジルW杯アジア最終予選が始まる。初のW杯出場を目指す前田が、渡英した経験を代表にも還元し、2年後の大舞台まで全力で駆け抜ける。