香川が決勝点、ドルトムントが首位を守る

ブンデスリーガ第21節のドルトムントレヴァークーゼンは、日本代表MF香川真司の決勝点でドルトムントが1−0と勝利、首位を堅持した。

開始から前へと出て、ドルトムントレヴァークーゼンを圧する。ボールを保持して前へとボールを送るが、明白なチャンスは生まれない。

徐々にレヴァークーゼンも落ち着きを取り戻し、ドルトムントの動きに対応するようになる。逆に30分にはペナルティーエリア内でドルトムント最終ラインの裏を取り、直後にはCKの流れからゴールに迫った。

最終ラインの手前を使われていたドルトムントだが、もう一度コンパクトさと運動量を取り戻し、再度の加速を図る。40分には右サイドからのクロスがゴール前に入り、相手DFのクリアミスがエリア内でグロスクロイツに直接渡るが、シュートはGKの正面を突いた。

だが前半終了間際、ドルトムントが均衡を破る。ハーフウェーライン付近で相手のパスミスを拾うと、すぐに攻撃に転じる。中盤からのパスがボックス手前へ向かった先、走り込んだ香川は相手DFの目前でボールを軽く弾いてコースを変える。足を止めずにこれを拾ってエリア内に侵入すると、ゴール右ですがってきたDFを切り返しでかわす。相手DFの足が軸足に掛かっていたが、倒れ込みながらも逆サイドのポストをなめるシュートを決めた。

後半開始から、フンメルスがドリブルでエリア内に持ち上がるなど、ドルトムントは前へと出続ける。65分には香川が大チャンスを演出する。右から流れてきたボールをボックス内で受けると、相手守備陣の注意も一手に引き受ける。だが、ここでシュートではなく冷静に左に顔を出してきたグロスクロイスにパス。グロスクロイツはあとは決めるだけだったが、狙ったGKの股下へのシュートは防がれてしまった。

足も止まったレヴァークーゼンに対し、ドルトムントは無理な攻めはしなかった。相手のペースダウンとともに徐々にリズムを落とし、ドルトムントは無難な試合運びを見せる。89分には3人目の交代で香川をベンチに下げ、あとは試合終了の笛を聞いた。

ドルトムントを追うバイエルン・ミュンヘンは、カイザスラウテルンに2−0で勝利した。開始6分にM・ゴメスが決め、30分にはミュラーが追加点を挙げた。その後は得点は生まれず、バイエルンが勝ち点3を重ねた。

ブレーメンホッフェンハイムマインツハノーファーは、それぞれ1−1の引き分けに終わった。