西岩親方が鳴戸部屋継承=暴行問題は調査終了―大相撲

日本相撲協会は8日、福岡国際センターで臨時理事会を開き、師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)が7日に急死した鳴戸部屋を、同部屋付きの西岩親方(元幕内隆の鶴)が継承することを承認した。西岩親方は8日付で年寄「鳴戸」を襲名した。同部屋の幕内若の里が所有している年寄「西岩」は空き名跡となる。
 鳴戸親方の死去後、典子夫人が同じ二所ノ関一門の放駒理事長(元大関魁傑)らと話し合い、西岩親方が部屋を継承する意向が理事会に示された。師匠のいない力士は土俵に上がれず、13日には九州場所初日を迎えるため、早急な対応が必要だった。
 鳴戸親方が弟子を殴ったり、十両隆の山を太らせるためインスリンを注射したりしたと週刊誌が報じた問題については調査を打ち切った。隆の山は協会の聴取に対し、師匠が持っていたインスリンを自分の意思で注射したと説明したという。また相撲協会は各部屋の師匠に対し、弟子を指導する際、暴力行為がないよう改めて通達した。