<葬儀>「悲運の闘将」西本幸雄さんに最後の別れ

プロ野球の大毎(現ロッテ)、阪急、近鉄(ともに現オリックス)で監督を務め、25日に心不全のため91歳で亡くなった西本幸雄さんの葬儀が29日、兵庫県西宮市の斎場「エテルノ西宮」で営まれた。

 阪急が本拠地を置いていた西宮球場の跡地にほど近い会場であった葬儀には、約650人が出席。元阪急監督の上田利治さんや元阪神監督の吉田義男さんら多くの球界関係者が、8度のリーグ優勝を果たしながら、あと一歩で日本一に届かず「悲運の闘将」と呼ばれた西本さんに、最後の別れを告げた。

 近鉄時代に教えを受けた梨田昌孝・前日本ハム監督が「もし(西本さんと)出会えていなければ、こうして野球界で生活することはできませんでした。これからは奥様(故人)と安らかにお眠りください」などと弔辞。上田さんは「遺影を見て、さびしさがこみあげてきた。名監督という以上に、最高の人でした」と故人をしのんでいた。【和田崇