関塚監督「われわれの戦いができれば必ず勝利できる」 (1/2) ロンドン五輪アジア最終予選 U−23シリア戦前日会見

サッカーのU−23日本代表は5日、ヨルダンのアンマンでロンドン五輪アジア最終予選C組第4戦のシリア戦を迎える。試合を翌日に控えた4日、日本の関塚監督と山村和也が現地で行われた記者会見に臨み、意気込みを語った。
 日本は現在3戦全勝の勝ち点9でグループ首位。同6で2位につけるシリアに勝利すれば5大会連続となる五輪出場に大きく前進する。関塚監督は「全員の力でしっかりと戦い切って勝てるチームになってきた」とチームの仕上がりに自信を見せた。また、この試合が復帰戦となる山村は、負傷離脱した清武弘嗣の不在を残念がりつつも「今いるメンバーで試合に勝てるように準備していきたい」と勝利への強い意欲を示した。

■関塚監督「両チーム共に非常に大きな意味を持つ試合」

関塚監督 こんにちは。いよいよ明日、われわれはアジア最終予選の第4戦、対シリアの試合を迎えることになります。11月に国立(競技場)でわれわれが最後に勝利をして、その時に一戦を交えているわけですけど、どちらに転がってもおかしくない拮抗(きっこう)した内容だったと思います。今回、このヨルダンでリターンマッチということで、この一戦というのは両チーム共に非常に大きな意味を持つ試合だと思っています。

 それに向けてわれわれもチームとしてしっかりと準備をしてきました。チームの戦い方としては、今日また公式練習がありますけど、そこでしっかりと明日に向けて準備が整ってきています。われわれも自信を持って、ここでこの天王山を勝って日本に帰れるように、しっかりと全員の力を1つにして、われわれの戦いができれば必ず勝利できると思いますので、そういう戦いにしていきたいなと思います。以上です。

山村 今回のシリア戦に勝つことによって、予選通過が一歩近づくと思うので、しっかり結果にこだわって試合に臨みたいと思います。

――このシリア戦に向けて1月のグアム合宿から約3週間準備されてきたと思います。この準備期間を振り返っていろいろとアクシデントもあったかと思いますが、全体の総括をお願いします

関塚監督 やはりまず、戦える選手、戦えるチームということを本当にスタートから作ってきました。この一戦だけではなくて、この後、4戦、5戦と続きますけども、まずこの天王山に対して、個人、そしてチームとしても仕上げてきました。本当に全員の力でしっかりと戦い切って勝てるチームになってきたと確信しています。

――この前のシリア戦でビデオ検証なども含めて反省材料としてどういうものが出たのか? それから、山村選手には外からシリア戦を見たのか?(河治良幸/『エルゴラッソ』)

関塚監督 11月の戦いでは、前半はわれわれの動きとパスという面で非常にいい戦いができていたと思います。それで先制点も奪えましたが、後半押し込まれた時に、相手にチャンスを与え、われわれにも追加点のチャンスがあった。そういうところをどう落ち着かせるかがこの前の試合では大事だったのではないかなと。もう1つは、シリアが押し込んできた時にはどういう戦い方になるのか。今はちょっとお話できませんけど、そういう傾向というのが見えたので、その辺はしっかりと準備をしてきたと考えています。

山村 すごくいい形でゲームを運ぶことができたと思うのですが、悪い時間帯になった時に少しボールを落ち着かせることができても良かったのかなと思いました。