復帰へ、原口が存在感 関塚監督が浦和を視察

 ロンドン五輪出場へ向け、苦境に立つサッカー男子のU−23(23歳以下)日本代表の関塚隆監督が11日、けが人が続出するアタッカー陣の補充で有力候補とみられるFW原口元気が所属するJ1浦和の2次キャンプを視察した。
 キャンプ地の鹿児島県指宿市で行われた韓国KリーグのFCソウルとの練習試合に、原口は主力組で出場。チームは1−4で敗れたが、得意のドリブルや得点に絡むプレーで存在感を示した。
 昨年12月にチームメートとのトラブルでクラブから謹慎処分を受けた原口だが、そのドリブル突破は魅力。ただ、関塚監督は原口についての言及は避け「けが人が前(攻撃陣)の方にあったので、コーチ陣と手分けをして視察している。情報を共有して、あらためて選考に生かしたい」と話すにとどめた。
 一方、原口は「U−23の代表に戻ることが一つの目標。そのために、しっかりとチームで結果を出さないといけない」と意欲を口にした。
 ロンドン五輪アジア最終予選C組で1位通過を目指す代表は、5日に行われた第4戦のシリア戦で初黒星を喫し、同組2位に後退。22日には敵地で第5戦のマレーシア戦を控えている。