MLB=イチロー、メジャー移籍12年目で初の日本開幕戦へ

[東京 27日 ロイター] 米大リーグ(MLB)のマリナーズは28日、東京ドームでアスレチックスとの開幕2連戦を迎える。2001年の移籍以来初めて母国でマリナーズのユニホーム姿を披露するイチロー外野手は大歓声で迎えられることになりそうだ。

イチローマリナーズ入団以来、1シーズン262本のメジャー最多安打記録を更新し、10シーズン連続で200本安打を達成。今季は慣れ親しんだ1番から3番に打順が変更され、オープン戦では打率4割を記録している。

マリナーズのロビー・トンプソン・ベンチコーチは会見で「イチローには打点を狙ってほしい。3番打者の役目を立派に果たしてくれると確信している」とコメントした。

対するアスレチックスのボブ・メルビン監督も、「イチローは世界のベストプレーヤーの一員と認められた選手。打順が3番に変わっても今まで通り慎重に投げさせたい」と述べた。

この2試合はホーム扱いとなるアスレチックスだが、メルビン監督は、「日本人選手が多いことを考えると、より多くの声援がマリナーズに送られるだろう」と、覚悟を示した。マリナーズではイチローのほか、岩隈久志投手と川崎宗則内野手が開幕ロスター入りしている。

元日本代表川口能活が全治6カ月の重傷…右アキレス腱断裂

 磐田は23日、元日本代表GK川口能活が右アキレス腱断裂で全治6カ月と診断されたと発表した。同選手は22日の練習中に負傷した。

 川口はJ1第2節鳥栖戦でJ1通算400試合出場を達成。史上8人目の偉業を達成し、今シーズンのスタートを切ったばかりだった。

 磐田は第2節終了時点で勝ち点4。現在、リーグ戦5位につけている。

初出場の健大高崎、強豪・天理破り春初勝利!/センバツ

 第84回センバツ高校野球大会第2日(22日、甲子園)第2試合は春初出場の健大高崎(群馬)が22度目出場の強豪・天理(奈良)を9−3で破り、初戦を突破した。


健大高崎は二回に併殺打の間に1点を先制。五回に逆転を許したが、六回に内田の適時打で同点とし、七回には相手のミスも重なり3点を勝ち越し。九回にも集中打で4点を追加し、突き放した。昨秋の公式戦9試合で33盗塁を記録した持ち味の“機動力野球”でかき回した。

 先発の三木は3失点したものの、打たせて取る丁寧な投球で天理打線を7安打に抑える好投。春初勝利に大きく貢献した。

 天理は打線が沈黙。五回に多彩な攻撃を見せて一時は逆転したが、2番手でマウンドに上がった山本竜、3番手の漆原が踏ん張れず大量失点。春1回、夏2回の全国制覇を誇る強豪が初戦で姿を消した。

<センバツ>東西“ダル”対決は大阪桐蔭・藤浪に軍配

 第84回センバツは21日、第1日第3試合で1回戦が行われ、ともに身長190センチを超える大型投手を擁する大阪桐蔭(大阪)と花巻東(岩手)が激突。大阪桐蔭が9−2で逆転勝ちした。

先発投手は、身長197センチで「浪速のダルビッシュ」の異名を取る大阪桐蔭・藤浪と、193センチの長身で「みちのくのダルビッシュ」と呼ばれる花巻東・大谷の両エース。大阪桐蔭は2点リードを許して迎えた六回、内野ゴロの間に1点返し、さらに2死一、三塁で笠松の2点適時二塁打が出て逆転。七回の主砲・田端の2ランなどで突き放した。藤浪は先制を許しながらも徐々に調子を上げ、五回以降は花巻東打線を3安打に抑えた。花巻東の大谷は11三振を奪うも、11四死球と制球に苦しみ、涙をのんだ。

【高校野球】いよいよセンバツ開幕。プロ注目の『高校ビッグ3』を見逃すな!

高校ビッグ3――大谷翔平花巻東)、濱田達郎(愛工大名電)、藤浪晋太郎大阪桐蔭)。今秋のドラフトで話題の中心となりそうな3投手が顔をそろえる第84回センバツ高校野球大会。それだけでも珍しいことだが、さらに今回は初戦から大谷と藤浪の直接対決が実現。注目度の高い開幕を迎える。

 万全の状態での投球を誰も見たことがないのに、これだけ騒がれる。それが大谷のすごさだ。昨夏の甲子園では左足に故障を抱え、ステップ幅を6.5歩から4.5歩に縮める “立ち投げ”ながら、150キロをマーク。どこも故障がなければ、どれだけのボールを投げるのか……想像するだけでワクワクさせてくれる。

 3人の中で、唯一、甲子園を経験しているのが大谷だからこそ、甲子園が持つ独特な雰囲気も知っている。

「(大会前に自分の)記事をたくさん書いてくれたことで、観に来てくださるお客さんも多くいるはず。球場にたくさん入ってくれるのは好都合。昨年の夏も花巻東を応援してくれる人は間違いなく多かったですし、自分たちにプラスになります」

 こういう思いがあるから、全力プレイだけでなく、それ以外の部分にも気を遣う。

「どういうピッチングをするかだけでなく、どういう立ち振る舞いをするのかも大事だと思います。応援されることを目的にやるわけじゃないですけど、そういうことも考えないと流れも来ないと思います。三振を取ったときも、審判から(ボールを)もらうときも、ひとつひとつの行動が見られていますし、実際、テレビにも映っているので、意識して真摯に行動していきたいと思います」

 幸い、左足の状態はいい。センバツ前の練習試合でも146キロをマークするなど、不安はない。ストレート以外にもカーブ、スライダー、チェンジアップ、フォークと多彩な変化球を操り、ストレートの調子が今ひとつでも配球を変えて対応できる幅がある。「ピッチャーの素質は能力だけじゃなくて、ピッチングで工夫できるか」と話す大谷。走者がいないときはどんな相手だろうと自分の投球を見失うことはない。

「一番の目標は個人のことよりも、岩手、東北初の優勝旗を持ってくること」

 先輩の菊池雄星(西武)同様、故郷に夢を届けるつもりだ。

 一方、愛工大名電・濱田のすごさは、ぶれない、動じない、慌てた姿を見たことがないことだ。

「マウンドでは何も考えてないです。負けたくないので、気合は入れているんですけどね」

 昨秋の明治神宮大会で打球が足に直撃するアクシデントがあったが、痛そうなそぶりは見せなかった。さらに5日間で4試合目の登板となった決勝では爪を割るアクシデントに見舞われたが、試合が終わるまで周囲に気付かせなかった。

「マウンドで喜怒哀楽を出したらピッチャーじゃない。ビビッて投げるのは、絶対に嫌なんですよ」

 もちろん、味方のエラーやミスに腹を立てることもない。

「自分基準の守備力で考えるんです。自分なら無理だから捕れなくてもしょうがない。追いついただけでもすごいなって。連続エラーが出たとしても、そこで抑えるのがエースだと思っています」

 イライラするどころか、むしろ見せ場と考えてワクワクする。だから、大量失点もないのだ。

 昨秋の愛知県大会は初戦(2回戦)の享栄戦で自らのベースカバー遅れによる内野安打1本だけの8回完封(コールド)。3回戦の安城学園(5回参考)、準々決勝の桜丘戦と2試合連続の無安打無得点を記録すると、準決勝の至学館戦も1安打完封。31回で2安打しか許さないという”別格”の投球を見せた。

 数少ない打たれた試合である名古屋地区の東邦戦では、ストレートにタイミングを合わせる相手打線を逆手にとり、球速を落としたストレートで料理。フォームのリズムも変えてタイミングを外した。神宮大会決勝の光星学院戦ではサイドスローも披露。たとえ本調子でなくても、豊富なバリエーションで打ち取る術を持っているのが強みだ。

 身長197センチ。規格外の大きさを誇るのが大阪桐蔭・藤浪だ。この長身から投げ下ろされる150キロのボールなど、高校生にとっては未知の領域。球威あるストレートとスライダーがはまると手がつけられない。

 だが、藤浪につきまとうのが“ここ一番”の弱さ。1年秋の近畿大会は6回途中1失点ながら加古川北に初戦敗戦。2年夏の大阪府大会決勝では東大阪大柏原に5点リードしながら7回途中4失点で降板し、チームも逆転負けを喫した。2年秋の近畿大会準々決勝の天理戦は7回12安打8失点でKO。投手としての能力や素質を結果に結びつけられずにきた印象が強い。大谷、濱田に比べると、「フォームも硬くて、ぎこちない」と本人は苦笑いするが、「躍動感と力感で勝負したい」と長所を生かすつもりだ。

 中学の泉北ボーイズ時代は日本代表としてAA世界選手権に出場。3人の中ではもっとも全国で名前の売れている選手だった。だからこそ、自分でも歯がゆさを感じている。この冬は常に力んで投げていたのを改善。ゆったりとしたフォームで投げられるよう取り組んできた。大谷との投げ合いになるセンバツ初戦で、どこまで“ゆったり感”を出せるか。大一番で平常心を貫けるようなら、手がつけられない投手になる。

 ビッグ3が新たな歴史を作るのか。もっとも成長する投手は誰なのか。興味はつきない。第84回センバツ高校野球大会は3月21日に開幕を迎える。

岩村が開幕絶望!右足肉離れで全治4〜6週間…楽天

楽天岩村明憲内野手(33)が14日、右ふくらはぎの肉離れで開幕戦出場が絶望的となった。岡山・倉敷での全体練習中に患部を痛めてリタイア。岡山市内の病院でMRI(磁気共鳴画像)検査を受け、右下たい三頭筋の内側部の筋挫傷で、「全治4〜6週間」と診断された。

 午前の守備練習中に打球を処理した際、右ふくらはぎを負傷。すぐに治療を施して病院へ直行したが、診断結果は、30日にKスタで行うロッテとの開幕戦への出場が絶望という重いものだった。星野監督も「せっかく頑張っていたのにな」と厳しい表情を見せた。

 岩村は昨季、77試合で打率1割8分3厘、0本塁打、9打点の大不振に陥った。復活を期す今季はアーリーワーク(早朝練習)で若手に交じってバットを振り込んできたが、無念の戦線離脱となった。今後は仙台市内でリハビリに励む。5番打者として期待していたチームにも大きな痛手。「ショックを受けていた。『早く戻ってきます』と言っていたよ」と田淵ヘッドコーチ。今は一日も早い復帰を待つしかない。

<大リーグ>秋信守とダルビッシュ、韓日のプライド対決なるか

韓国人メジャーリーガーの秋信守チュ・シンス、30、クリーブランド)が、今年からメジャーリーガーとして活躍する日本人投手ダルビッシュ有(26、テキサス)と14日に対決する見込みだ。

プロ野球メジャーリーグ(MLB)の公式ホームページはオープン戦の登板日程を伝え、テキサス・レンジャーズの先発ダルビッシュ有が14日のクリーブランド戦に先発登板する予定と明らかにした。

日本プロ野球の最高投手として活躍し、テキサス・レンジャーズに入団したダルビッシュは8日の初登板で印象的な投球を見せた。2イニングを2安打、無失点。 二塁打2本を浴び、2回には一死三塁のピンチを迎えたが、後続打者を投ゴロに打ち取り、ホームを狙った走者を刺した。